McClelland Grand Orientals: Katerini Classic (マクレーランド カテリーニ クラシック)
カッ…カレーに似た!? フレーバーのちょっと危ないブレンド。
US$ 10.49/50g也。(税・送料別)
「カテリーニ」とは、ギリシャのマケドニアの都市です。(→Wikipedia)
パッケージの説明文にある「Samsun 種(Samsun Seed)」って?…と思ったらマクレーランドのサイトにオリエンタルの原産地?の地図があったので転載します。
黒海の南に「SAMSUN」があるので、そこの種をカテリーニで育てたという事なのでしょうね…という事は、このブレンドを試す前に、同じ Grand Orientals シリーズの「McClelland Grand Orientals: Classic Samsun」を買って味わえば、違いが楽しめたのかなと思いつつ、まぁ開けちゃったものはしょうがないのでこちらから。
というワケで、このブレンドを語る上で衝撃的なのが、説明文中の「カレーに似たフレーバー(curry-like flavor)」! 実は、パッケージの説明文を読む前に既に数ボウル試していたんですけど、その時は「オリエンタルの甘味は弱くて、なんか不思議なスパイシーさだけど、何なんだろうコレ?」程度で、特にカレーに似たフレーバーだとは分かりませんでした。説明文を読んでから改めて着火前の香りを嗅いでみると、確かにカレー粉(クミン?)のような香りが微かに感じられました。なお、例のケチャップ臭はあまりしません。
改めて着火してみると、スパイシーさとヴァージニアの甘味が来ます。が、あくまでヴァージニアの甘さで、同じオリエンタルでも、イェニジェ葉のような甘さは無し。今まで Grand Orientals シリーズではイェニジェ葉のものばかり喫っていたため感覚の基準が少しずれてしまっていたのかもしれませんが、いわゆる普通の「オリエンタル」の味のイメージには、こちらのカテリーニ葉の方が近いかと。
中盤に入ると味が濃くなってきて、例のカレーに似たスパイシーさも強まってきますが、(濃くなってきたとはいえ)全般的には味は薄めのブレンドなので、カレーっぽさが鼻につくような事はありません。さすがに、カレーに似たフレーバーで味が濃かったら煙草としてはいかがなものか? という感じなので、その辺はマクレーランドだし、分かってて巧いところを突いてきているのでしょう。
終盤になると、中盤よりもさらにスパイシーさは増してきます。「序盤から徐々に慣らしてきたので、もうちょっとスパイシーさアップしますね!」といった狙いでしょうか。そしてここでふと気付いた事が…Grand Orientals シリーズはオリエンタルをフィーチャーしたシリーズですが、このブレンドはオリエンタルを味わうというよりは、「ヴァージニアを味わうためのオリエンタル」を演出しようと考えられているのではないでしょうか? 「スイカ(ヴァージニア)に塩(カテリーニ葉)をふって食べる」感覚と言うか、カレーに似たという危ないラインをあえて意識させることにより、ベースのヴァージニアを引き立てていると考えると、スッキリするんですよね。
まとめると、異色ではあるけどかなり旨いブレンドだと思います。ただ、これに慣れてきちゃうと「もうちょっとカレーフレーバー強くしても、それはそれで旨いんじゃね?」と思っちゃいます(笑)。このブレンドのコンセプトをさらに進めた「カテリーニ クラシック2」みたいなのがあっても面白いんじゃないかな? ちょっと怖いけど(笑)
即リピートはしなくても定期的に味わっていきたいブレンドです。パイプスモーカーに広くお薦めとは言えませんが「俺はオリエンタル葉が好きだ! もちろんカレーも好きだ!」という方にはぜひ味わっていただきたい逸品ですね。Grand Orientals シリーズは本当に楽しいシリーズです。
ピンバック: McClelland Grand Orientals: Black Sea Sokhoum (マクレーランド ブラックシー スフミ) | さぼ亭日乗
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