4noggins: PRAIRIE WIND (4noggins プレイリーウインド)
終盤の味わいは秀逸ながら全般的に癖が強い。ハマる人はハマるかも?
US$4.88/1oz 〜 US$36.99/16oz 也。(税・送料別)
着火すると、まずはペリクのまろやかさと香料(多分バニラ)の味わいが広がります。ペリクはそれほど多くは入っていないと思われますが、ねっとりと絡みつく感じがなかなか効果的です。味わいのベースになるヴァージニアは熟成の度合いの異なるものが含まれているようで、幅のあるリッチな味わいですね。ただ、個人的にはもっと甘みが強い方が好みかな。
あと気になったのは、なんというか舌に残る「雑味」が感じられることです。「雑味」が旨味の要素として良い具合に効いているブレンドもありますが、このブレンドの雑味はあんまり良い方に働いていないように思えます。
中盤以降も味はあまり変化しないながら、香ばしさがアップして前述の甘み不足のネガティブを打ち消す方に働いてくれます。ただ、やっぱり雑味が気になる。そして、終始一貫して「キレ」は無いです。一般論として「キレ」があるのが良いブレンドと言いたいのではなく、雑味があるならばその雑味の後処理役?としてキレがあった方が旨いんじゃないかなぁと思うワケですね。終盤になると全ての角がとれてかなり良い感じになってくるものの、この味わいを楽しめる時間が短すぎる…。
値段を考えると悪くはないながら、正直、あまりパッとしないですね。「しばらく続けているといつの間にか癖になる」味わいではあるように思えますが、私は当分リピートなしですね。ただ、このブレンドの癖がピッタリはまる方にはかなり旨いブレンドかもしれません。
というワケで、癖があるブレンドであるため「バルク売りでたくさん買えばお得だから」という理由で最初からたくさん買うのはやめた方がいいかと。後述する”4noggins: SAMPLER – VIRGINIA”に含まれているので、最初はその辺で試してみるのが無難かと思われます。
マクレーランドのようなメーカーからバルク売りされている製品はブレンドの素材用という側面もあると思われますが、4noggins はメーカーではなく一ショップであり、同じようにバルク売りされている製品でも「ハウスブレンド」として完成した味わいになっています。なお、お値段を見ればわかる通り、4noggins のバルクはマクレーランドと比べると、たくさん買った場合の割引率が高いです…とはいえ「お得だから」といっていきなり大量に買うのも考えちゃう場合は、
の3種の“Sampler”(1oz ずつ5種類のブレンドが入っている)が販売されています。1oz ずつバラで5つ買うよりはお得な価格設定になっているため、興味のある方はまずはこちらを購入されてもよろしいかと。