McClelland They’re Back: Pebblecut (マクレーランド ペブルカット)
爽やかさ〜香ばしさの変化が心地良い喫煙体験を演出する技ありのブレンド。
US$9.89/50g也。(税・送料別)
アシュトンからリリースされていたブレンドをマクレーランドが復刻した“They’re Back”シリーズのブレンド。大きめのブロークンフレークになっていますが、ラフに詰めるとパイプの中で葉っぱの密度が不均一になりやすいため、ある程度ほぐしてから詰めた方が美味しく味わえます。
序盤はヴァージニアが強めに効き爽やかな味わいに加えて、ペリクとオリエンタルが渾然一体になった「とろ味」のような隠し味が感じられて、「むむ、こやつ、できる…」と期待が膨らみます。
中盤も引き続きヴァージニアメインながら、ペリクが一気に立ち上がってきて「とろ味」が強まり、爽やか系からややコッテリ系に変化。このブレンドにペリク感を期待していたならば、ここで膝を打つかと。
終盤に差し掛かると、ペリクがさらにパワーアップ、今まで裏方に徹していたオリエンタルも効いてきて、「〆」にピッタリな不思議な香ばしさが漂います。繊細な味わいのブレンドとはいえ、フレークで密度が高いためか、喫煙時間も長くなりがちなため、終盤で飽きそうになったところでこの味の変化は技ありですわ。あたかも「おいおい…慣れ合わずに最後まできっちり味わってくれよナ!」と言われているようです。まぁ、序盤コッテリ〜終盤爽やかの流れの方が良い気もしないでもありませんが、実際に味わってみると、これはこれで旨い、よくできたブレンドだと思います。
なお、ぼんやりと感じたことで確信はないんですけど、このブレンド、エアフローが良いパイプで喫うとヴァージニア強め、普通のパイプで喫うとオリエンタルが強めに出るような気がします。個人的には、このブレンドに関してはエアフローが良いパイプの方が繊細さをより感じられて楽しめました。
開封直後の特に序盤は「(勝手に)ペリクを期待していたけど、ヴァージニアプッシュのブレンドなのね。マクレーランドらしくポイントがわかりやすい!」と早とちりしました。ところが、実はどうしてなかなか繊細なブレンドです。気軽にプカプカ喫うよりは、腰を据えて、ペリクとオリエンタルの仕事っぷりをじっくりと味わうという喫い方がお薦め。ビギナーよりはある程度色々なブレンド経験のあるパイプスモーカーに特にお薦めしたい逸品です。
ピンバック: McClelland They’re Back: Black Parrot (マクレーランド ブラックパロット) | さぼ亭日乗