McClelland Collector Series: Orient 996 (マクレーランド オリエント996)
マクレーランドならではの贅沢な葉組で濃厚な甘さを演出。
US$ 10.19/50g也。(税・送料別)
“McClelland Collector Series”は、Bob Hamlin 氏による PCCA(Pipe Collectors of America) のブレンドをマクレーランドが復刻させたシリーズで、現在6種類リリースされています。(2016年2月20日追記:その後、Tad Gage 氏と Fred Hanna 氏による各2種の合計4種のブレンドが追加されました。)今回紹介している「McClelland Collector Series: Orient 996 (マクレーランド オリエント996)」は、2007年にリリースされたブレンドの復刻です。
ブライト・ヴァージニア/レッド・ヴァージニアにオリエンタル(イエニジェ葉)、シリア産ラタキアと贅沢な葉組で、マクレーランドならではのこだわりのブレンドと言えるのではないでしょうか。パッケージの説明文によると、ある程度熟成させるとさらに旨くなるようですが、今回はガマンできず、購入して1〜2ヶ月で開封してしまいました。缶のスタンプに「13 12」とあるので、2013年12月に作られたものなのでしょうか? だとすると缶の中での熟成期間は約10ヶ月…本当はもっと熟成させるべきなんでしょうね。
着火すると、シリア産ラタキアのドライフルーツ系のスモーキーな甘さがグングンと来ます。ブライト/レッド・ヴァージニアの甘さ、そしてイエニジェ葉のあの独特の甘さもしっかりと効いています…こう書くと「甘過ぎてくどいんじゃないか?」という印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、不思議とくどくないんですよね。それぞれの質の違った甘さがお互いを旨く抑制している感じです。ただ、色んな質の甘さが一気に来るので、ある程度このブレンドに慣れるまでは、味覚の処理がオーバーフローするような感覚になるかも。
中盤になると、序盤よりさらにラタキアとオリエンタルが効いてきます。この頃には味覚が慣れてオーバーフローも解消するため、ホント旨い! この繊細な甘さを味わえるなんて、パイプスモーカーをやってて本当によかった…と感謝!!
終盤は中盤の傾向を引き継ぎながら、よりオリエンタルが立ち上がってきます。イエニジェ葉なので「スパイシー」というよりは「やっぱり甘いのね!」です。あと、ここにきてレッド・ヴァージニアが軽く主張してきて、トータルとして違ったバランスの甘さになります。
各葉っぱが複雑に影響しあっている繊細なブレンドで、味わいもそれなりに変化するので、ラフに喫うと良さがスポイルされちゃいます。腰を据えて、ゆっくり喫った方が断然楽しめますね。あと、マクレーランドのマニアックなブレンドをある程度経験した後の方が「やってるやってる(笑)」みたいな感じでより楽しめるかと。
今回味わったのは、熟成が浅くてポテンシャルを出し切っていない可能性もあるので、何缶かストックしておいてじっくり熟成させてからまた喫いたいですねぇ…ただ、開けて味わいたい誘惑に打ち勝てるのだろうか? それが問題だ。
こんばんは。
初めてコメントいたします。
マクレーランドの場合、6桁であれば
Blend(00) Batch(00) Year(00) という情報を見たことがあります。
ブレンドが100を超えると対応できないのですが。。。w
通常ラインで無い場合には、4桁なのかもしれません。
ただ、ソースがはっきりしませんので確証はありません。
コメントありがとうございます。
なるほど!と思い手持ちのマクレーランドの缶の裏を見てみたら、たしかに「620207」とか「640107」とかなっていました。
この2缶は今年購入したグランドオリエンタルズシリーズですが、結構長く缶の中で熟成されているんですねぇ。
996はなぜか「1312」でしたが、2012年のものの可能性が高そうですね。