パイプパイプ煙草

McClelland Frog Morton’s Cellar (マクレーランド フロッグモートンズセラー)

程よいフレーバーの着香フロッグモートン。

McClelland Frog Morton's Cellar (マクレーランド フロッグモートンズセラー)
McClelland Frog Morton’s Cellar (マクレーランド フロッグモートンズセラー)
フロッグモートンが所有している特別なウイスキーを熟成するのに使われた樽から切り出された「樽板」の欠片が、このラタキアブレンドの香りをさらに芳醇にします。アッー!
(パッケージの説明文をさぼ亭主人が翻訳)

US$ 16.09/100g也。(税・送料別)

今回紹介する「McClelland Frog Morton’s Cellar (マクレーランド フロッグモートンズセラー)」で、原稿執筆時点で発売されているマクレーランドのフロッグモートンシリーズは当ブログでの紹介コンプリートになります。ラタキア+ヴァージニアという葉組はオリジナルと同じですが、フロッグモートンズセラーはウイスキーフレーバー付きとのこと。

ウイスキーフレーバーといえば、「Mac Baren HH Highland Blend (マックバレン HH ハイランドブレンド)」のインパクトが強かったのを思い出します。HH ハイランドブレンドは序盤からウイスキーがムンムンと来て、酒を飲まない私にはキツいものがあったのですが、フロッグモートンズセラーはいかに!?

開封すると、パッケージの説明文通り、5.5×2.5×2.5 cm 程度の木片(ウイスキーの「樽板」)が入っており、ここからウイスキーの香りが漂います。この樽板、結構デカいので重さを計ってみたら 21g ありました。喫えない樽板が100g 缶のうち約2割を占めています…ということは、普通の 100g 缶の実質8割しか喫えないことに…。実質 80g で US$ 16 とすると、50g に換算して US$ 10 なので、高くはないんですけどネ。

序盤はヴァージニアメインで、ラタキアのコッテリ感をウイスキーとバニラのフレーバーが良い感じで包み込んで独特の甘さと香りを演出します。HH ハイランドブレンドでキツかったウイスキーフレーバーは、このブレンドでは全く気になりませんでした。おそらく、HH ハイランドブレンドはウイスキーを振りかけているのに対して、こちらは樽板からの「移り香」での香り付け程度に抑えているのではないでしょうか。そのくらいウイスキーフレーバーの強烈さが違います。

中盤に入ると、序盤から引き続きヴァージニアメインのまま、ウイスキーとバニラのフレーバーがさらに立ち上がってきて、相対的にラタキアは弱まってきます。最近、なぜか着香アレルギーな私ですが、これは全然いけますね。上品で程よいフレーバーが旨っ!

終盤に近付くにつれ、ヴァージニアに上品な着香を施したブレンドといった趣になってきます。特にバニラフレーバーが絶妙の効き方ですね。ウイスキーフレーバーがバニラを程よく強調し、かつ程よく抑制している感じです。ラタキアに意識を集中すればシッカリ残ってはいますが、印象としては中盤よりさらに弱まって「隠し味」的な裏方に徹している感じですね。

今まで私が喫ったブレンドでは何に近いかなぁ? やっぱりオリジナルのフロッグモートン? 乱暴に表現すれば「(オリジナル)ー(コッテリ感)+(上品な甘いフレーバー)」といった感じでしょうか。なお、このブレンドはフロッグモートンシリーズでは最もラタキア感が弱いのではないかと。勝手な想像ですが、アメリカではフロッグモートンシリーズの中でこれが一番人気あるんじゃないかな?

全てにおいて「程よい」バランスにまとまっていて、実に旨いと思います。開封してしばらくは「旨いけど、もっとタバコタバコしている方が良いなぁ…」と思っていましたが、喫うほどに「良くできてるな」と印象アップ。頻繁にリピートする程ではないにしろ、また喫いたいブレンドです。


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