McClelland Collector Series: PCCA Beacon (マクレーランド ビーコン)
上品な甘みと爽快感。
US$ 9.19/50g也。(税・送料別)
“PCCA”とは”Pipe Collectors Club of America”の略で、オリジナルブレンドの販売等をしていたそうですが、現在は活動していないとの事。その PCCA からマクレーランドに販売権が移されたブレンドが、現在の PCCA シリーズになっています。結構な数の PCCA ブレンドが販売されていますが、いずれも旨そうで、そのうち制覇したいシリーズでもあります。
開封時はマクレーランドお約束のケチャップ臭が強め。ばらけたフレーク状で、特にほぐさずにそのまま適当に折り畳んで詰めても、火付きがやや悪いですが、火保ちは良く、快適に喫煙できます。湿り気も少なめなので特に乾かす必要も無し。
葉組はヴァージニアとペリクのみで、ペリクのサワーな感じが爽快感を演出していて旨いです。特に夏向きかもしれません。ただ、結構繊細で、パイプや体調によって感じる旨さが変わってきますね。旨いときは「繊細で上品で爽快」な味ですが、そうでないときは「上品だけどパンチに欠ける」味になってしまいます。気軽にというよりは「今日はお気に入りのパイプでじっくりビーコンキメるぜ!」みたいな気分の時に喫うようにしています。
序盤から終盤まで、味はあまり変わりません。でも、繊細な味なので、その繊細さを探っているだけで、特に飽きる事もなく最後まで楽しめます。
同じ葉組の「Esoterica Tobacciana Dunbar (エソテリカ ダンバー)」はペリクがかなり前面に押し出されていましたが、ビーコンはペリクの効きは弱く、繊細ですね。ただ、ビーコンのペリクは細いけど確かな一本の線のような感じで、味の「芯」としてキッチと効いています。”Beacon(灯台)”という名前がついていますが、ペリクが灯台の光のように、細いけどシッカリと味の方向性を示しているという事なのかも!?
既に紹介した、ペリクを前面に打ち出しているブレンドでは「Mac Baren HH ACADIAN PERIQUE(マックバレン HHアカディアンペリク)」もありました。アカディアンペリクはケンタッキーやバーレーが入っているせいか、ペリクを純粋に味わうというよりは、トータルのブレンドの中で、ペリクが良い仕事をしているという感じ。でも、繊細さや高級感には欠けますね。ところが「気さく」に感じて「連投したい」となるのはなぜかアカディアンペリクなんですよね。
旨さとしては3ブレンドに甲乙つけがたいです。ペリクをガッツリ満喫したいならばダンバー。イージーに味わいたいたならばアカディアンペリク。ペリクの道しるべをたどりながら繊細な味わいを楽しみたいならばビーコンと言った感じでしょうか。