Tonni Nielsen Smooth Snail (Viking)
一目惚れしたけど高いのでずーっとウォッチしてて、ある日気付いたらなぜか手元にあった一本。
全長 | 13.1cm |
ボウルの幅(外寸) | 4.2cm |
ボウルの高さ(外寸) | 4.6cm |
ボウルの内径 | 2.1cm |
ボウルの深さ | 3.6cm |
重さ | 56.7g |
Smokingpipes.com で見つけて、有機的なデザインとグレイン(特に正面のバーズアイ)が気になってずっとチェックしていたのですが、かなりお高い一本だったのでなかなか手が出ず「誰か買ってくれ〜、俺の迷いを断ち切ってくれ〜」と念じていたところ、会社で嫌な事があったストレスで結局買ってしまった一本。
作家の Tonni Nielsen 氏については、Smokingpipes.com の説明が詳しいので、以下引用します。
Tonni Nielsen 氏はデンマークの首都、コペンハーゲンで育ち16歳の時からW.O.Larsenの工房でパイプの制作に関わってきた。工房ではHans “Former” Nielsen や Teddy Knudsen から指導受けていた。1978年からは自分の名前でパイプ制作を始め、W.O.Larsenや世界中の顧客へ販売した。1983年に米国、ケンタッキー州に家族で引っ越し、地下室の工房でパイプ制作を続けた。
W.O.Larsen時代に培ったブライヤーを削る感覚やドリルの技術によって彼は素晴らしいパイプを様々なシェープで表現してきた。Tonni氏の流れのあるデザインは彼のシグネチャーシェープである”sparrow”に代表される。ブライヤーはコルシカ産やギリシャ産の物をスムースやサンドブラストに使い、アクセントは繊細である。アクセントに使う素材は、ツゲ材、ジブラの木、ココボロ材、角などがある。グレードは1から10(W.O.Larsenと同じ)最高の物にはバイキングの船の刻印が押される。
私のこの一本は Viking なので、コストパフォーマンスを語る性質のものではない、物好きアイテムと言えるでしょう。
パイプの作りや精度は非常に良いです。ドロー/フローなどの吸い心地は、我が家の快適さ上限基準である Michael Lindner には負けますね。味は、特定の葉っぱを吸ったときに旨さが際立つというよりは、旨さを全方位でブーストする感じ。何を吸ってもソツ無く旨いオールラウンダーかな。
ボウルは下に向かって狭くなっていて、意外と容量が小さめ。軽く一服やりたいときに良い感じで、さらに前述のように偏ったブーストがかからないので、サンプルやお裾分けしていただいた煙草を試すときにも愛用しています。
デンマークの作家モノは、「Peter Heding Smooth Bent Dublin (Gold)」に続いて2本目です。2本で全体を語るのは無理がありますが、私の中でのイメージとして、デンマーク作家ものは実用品というより、趣味性の高い工芸品という位置付けで、選ぶ理由は基本デザインのみですね。…とは言え実用にならないようなものは選ばないし、十分旨いのでガンガン実用してますけど。