Samuel Gawith Balkan Flake(サミュエル・ガーウィズ バルカン・フレイク)
オリエンタル葉が入っていないバルカンブレンド。
US$10.79/50g也。(税・送料別)
Samuel Gawith にはありがちかもしれませんが、開封時はかなりウェットなので、相当乾かさないと火点き、火保ちが悪く味わっている余裕がないほどです。
バルカンブレンドと思って喫ってみてすぐに違和感を感じるのは、オリエンタル葉の味があまりしない。「おや?」と思い葉組を調べてみたらヴァージニアとラタキアのみのようです。若干はオリエンタルの風味があるのですが、ラタキアの原料がオリエンタルだからかな? …序盤から肩すかしを食った感じは否定できません。
「オリエンタル葉が入ってない」って知っちゃうと、逆にかすかなオリエンタル風味が印象に残りがちですが、基本的にはヴァージニアの甘さが目立ちます。味の方向性は「Gawith, Hoggarth & Co. Balkan Mixture(ガーウィズ・ホガース バルカン・ミクスチャー)」と近そうなのですが、エッジが全部丸まっちゃってて、出がらしのお茶みたいで物足りない。乾燥具合やほぐし方を変えて色々試してみたところ、かなりパリパリになるくらいまで乾燥させて、そのまま(ほぐさずに)折り畳んで喫うのが味のエッジが比較的立つような印象を受けました。
なんともハッキリしないので、我が家のラタキア系ベンチマークパイプ「GBD VIRGIN 2515 Billiard」で喫ってみたところ、中盤以降は「お茶の出がらし感」は弱まって、ラタキアとバルカンっぽいオリエンタル風味が立ち上がってくるので「ああ、最初の印象よりは旨いのかも?」と。その他にも、COMOY 等のオールドブリティッシュ系で喫うとそれなりに旨い事が分かりました。それでも Gawith, Hoggarth & Co. のバルカンの方が断然旨いですけどね。
時間かけて乾燥させてオールドブリティッシュ系のパイプ選んでしかも中盤以降、さらに未開封時の水分がかなり多いので、重さの割に喫える回数が少ない。…と、それだけの条件をクリアしたのが報われるほど旨いかと言うと…ぶっちゃけ、個人的にはかなり残念なブレンドでした…。
ピンバック: J. F. Germain & Son Balkan Sobranie (バルカン ソブラニー) – さぼ亭日乗